投資未経験者がFXに取り組む際、絶対に知っておかなければならないことがいくつかあります。

この記事では、FX未経験者が知っておくべき7つのポイントについて解説します。

1. 円高・円安とは?

よくテレビのニュース等で、円高・円安という言葉を聞くことがあると思いますが、この円高・円安って、どういう意味なんでしょう?

円高・円安というのは円の価値のことを言い、円の価値が高くなることを円高、円の価値が低くなることを円安と言います。

例えば、今1ドルが100円だとします。この為替レートが1ドル110円に動いたとすると、一見円高に動いたように見えますが、実際は円安に動いたことになります。

どういうことかと言いますと、以前は1ドル100円で買えたのに、今は1ドル買うのに110円必要な訳です。逆に1ドル90円になった場合は、以前は1ドル買うのに100円かかったのが、今は90円で1ドルが買える訳です。

何故、テレビのニュース等で頻繁に取り上げられているかと言いますと、日本経済に大きな影響があるからです。今や日本だけでビジネスが完結する時代ではないので、輸出、輸入を行っている企業にとっては、円安に動くか円高に動くかは非常に重要です。

2. 基軸通貨って何?

世界の通貨には基軸通貨と呼ばれる通貨があります。

基軸通貨が他の通貨と大きく違うところとして、下記のような点があります。

  • 国際的に信用があること
  • 十分な流通量があること
  • 国際的な銀行で取引することができること
  • 世界中のあらゆる場所で換金が可能なこと

現在、第一の基軸通貨となっているのは、米ドルです。世界のどこにいても通用する安心感がありますね。

第二の基軸通貨としては、ユーロがあります。ヨーロッパでは多くの国がユーロを採用しているため、ヨーロッパでは多くの場面でユーロが使用できます。

基軸通貨は時代によって変わっていきますが、リスク分散の意味で、複数の通貨を保有するというのは有効な戦略です。その中でも、世界的に信用度の高いドルとユーロの両方を保有するというのは理にかなっています。

3. 取引可能な通貨

FX(外国為替証拠金取引)で取引できる通貨はどのようなものがあるでしょうか。

現在、日本の証券会社が取り扱っている通貨は、日本円と次のような国の通貨とを、組み合わせたものがあります。

米ドル、ユーロ、英ポンド、豪ドル、スイスフラン、カナダドル、ニュージーランドドル、南アフリカランド等

「米ドルと円」、「ユーロと円」といった組み合わせを「通貨ペア」と言います。日本円以外の米ドルとユーロ、ユーロと英ポンドといった通貨ペアもあります。

これらの通貨ペアの組み合わせは膨大な数になりますが、取り扱っている通貨ペアは証券会社によって異なり、日本では取り扱いのない通貨ペアもあります。

もちろん、自分が取引したい通貨ペアが決まっている場合は、その通貨ペアを取り扱っている証券会社の口座を開く必要があります。

とはいえ、最初は米ドル/円、ユーロ/円といったメジャー通貨の方が情報も得やすく、とっつきやすいと思います。

4. 「売り」からのトレード

FX取引においては、「買い(ロング)」と、「売り(ショート)」の2通りの取引が行えます。

日本円で米ドルを買う場合は「買い」、逆に米ドルを売って日本円を買う場合は「売り」となります。

通常、利益を出す場合は、「安く買って、高く売る」のですが、逆に、「高く売って、安く買う」ことでも利益を出すことが出来るのです。

この、「高く売って、安く買う」というのは、「借りてきた米ドルで日本円を買い、後で米ドルを買い戻す」ということなのです。

例えば、「1ドル=100円」の時に1万ドル売り、その後「1ドル=90円」になった時に1万ドルを買い戻したとしたら、下記の通り、10万円があなたの利益となります。

5. 適切なポジション量

一般的な証券会社においては、1万通貨が基本的な取引数量になります。「1ドル=100円」の場合、日本円で100万円に相当することを忘れないで下さい。

100円×1万通貨=100万円上記の場合、25倍のレバレッジを最大限に使用すると、4万円の証拠金があれば、1万ドルの取引が行えます。

100万円÷25倍=4万円また、最近では1万通貨の1/10である、1000通貨から取引できる証券会社もあります。この場合、利益・損失・必要証拠金も1万通貨の1/10になります。

6. 損切り

損切りとは、損失を確定させることを言います。

損切りを行わなければ、含み損が増加して、最悪の場合、強制ロスカットになり、口座の大半の資金を失うことにつながります。

そうならないために、損切りを行う必要があります。トレーダーとして一番大切なことは、致命傷を負わないことです。逆に言えば、カスリ傷程度なら、負っても大丈夫だということです。損切りは必要経費です。

避けることはできません。予め、損切りルールを決めておき、そのレートに到達した場合は、迷わずに損切りするようにしましょう。

7. マージンコール

マージンコールとは、証拠金の金額が、現在の含み損を差し引くと、大きくマイナスになりうる状況の場合に、証拠金の追加預け入れを求める警告のことを言います。

基準は証券会社によって異なりますが、一般的な証券会社では証拠金の50%が基準となっている場合が多いです。

例えば、証拠金10万円で、10倍のレバレッジをかけて、「1ドル=100円」で1万ドルを買ったとします。その後「1ドル=95円」に下がったとすると、5万円の含み損が発生します。

(95円–100円)×1万通貨=-5万円(含み損)

この場合、証拠金残高は5万円のため、証拠金維持率は50%となり、マージンコールが発生します。

(証拠金)(含み損)(証拠金残高)10万円–5万円=5万円
(証拠金残高)(必要証拠金)(証拠金維持率)5万円÷10万円=50%

マージンコールがかかったら、決められた日時までに、追加証拠金を預け入れて、証拠金維持率を規定された水準まで戻さなければなりません。

又は、ポジションを一部決済することで、証拠金維持率を高めることも可能です。

いずれの対処を行う場合においても、期限までに証拠金維持率を引き上げないと、強制ロスカット(証券会社による強制決済)されてしまうので、速やかに対処する必要があります。

但し、正しいFXの知識を身につけて運用している場合は、マージンコールにならないようなポジションの持ち方をしているはずですので、このようなことは起こらないはずです。

もし、マージンコールが発生した場合は、資金に対するポジションが過大ですので、運用方法を見直さなければなりません。

レバレッジは、上手く使えば大きな利益を得ることができますが、最初の内は2~3倍程度のレバレッジに抑えて、運用するようにしましょう。